科+属
ユリ科 カタクリ属
花名の由来
「片栗」はクリの子葉の一片に似ているからだそうだ。
レッド・データ:
愛媛県は「絶滅危惧2類(VU)」に指定している。
生育環境・特徴
山中に多くは群生する草丈15cm位の多年草。
1茎に1花と1対の葉がある。
花茎の下部に対生状につく2枚の葉は狭卵形あるいは長楕円形。
厚く軟らかく,表面に紫色の斑紋があるのが特徴だが,生育地によってはまったく見られないというから驚きだ。まだ、そのような個体には出合ったことがない。
径4~5cmほどの紅紫色の花を茎頂に1つずつ下向きに咲かせる。
稀に白花もある。白花は、葉も茎もシベの色も普通のカタクリとはまったく異なる。
花被が強く反り返るのも特徴的だが,その内面に濃紫色のW字の紋があるのも特徴だ。
片栗粉と言われるように,昔は「りん茎」から良質のでん粉をとったが,今はその役目はジャガイモが取って代わっている。
早春に咲くので,山の遅い春の訪れを告げてくれる花の1つであり、スプリング・エフェメラル(早春植物)の1種でもある。
そのうつむいた咲き方が乙女の恥じらいのように映り,可憐さを増している。
撮影のポイント:
咲いている環境からどうしても背景がうるさくなるので,アップでの撮影では背景を大きくぼかしたい。
花 期:
4月
分 布 情 報:
北海道 本州 四国 九州
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