小鳥は何処へ?
バードウォッチングのフィールドにしている山に出かけると、野鳥の鳴き声は時々ミソサザイ、あとはヤマガラとリュウキュウサンショウクイが1~2度鳴いただけで、不思議なくらい静かでした。
ここまで静かなのは初めての経験かもしれません。
山の人に尋ねると、どうやらクマタカが現れたので小鳥たちは静かにしているらしいと分かりました。
しかし、小鳥さんが姿を見せなくても退屈はしません。
なぜなら、今日はもう一つの楽しみがあるからです。
それは、3⃣日前の観察から、春の妖精(スプリング・エフェメラル)の代表格であるカタクリが咲き始めたばかりだと分かっていたからです。
カタクリ探し
陽光のあたっているところからカタクリの姿を求めて丁寧に観察開始。
3⃣日前はまだ蕾だったのに、今日は数えられる程度とは言え、そこそこ咲いています。
しかし、どれも茎丈は低いものばかりです。中には、茎がほとんど無いに等しい個体もあります。
そんな中からどうにか写欲が刺激される個体をいくつか見つけました。
おまけ(1)…福寿草(フクジュソウ)
こちらも代表的なスプリング・エフェメラルです。
まだまだ綺麗なのですが、私の感覚では、「旬」は過ぎています。
おまけ(2)…リス!!!
リスが居るとは聞いてはいましたが、出合ったのは初めてです。
樹の幹を移動する時に、かなり大きな音を出していました。
その音のお陰で見つけられました。
爪を木の皮に引っ掛けて動くようで、その際に音が出たのではないかと思います。
あとがき
野鳥の撮影には、当然のことながら、超望遠レンズを使います。
このレンズは、実は山野草の撮影にも威力を発揮してくれる時があります。
山野草が咲いているところに近づけるとは限りません。
むしろ、ロープの有無に関わらず、山野草の咲く環境にダメージを与えないように撮影しようとすると、散策路や登山道から撮影することが多くなります。
したがって、被写体までの距離がかなり生じるわけです。
そうなると、普通のレンズや接写用レンズでは撮影するのが難しいですね。
しかし、超望遠レンズであれば、しかもそれがズームレンズであれば、かなり自由に構図を決められます。
上のフクジュソウの写真では、同じ個体を30mmと200-500mmのズームレンズで撮影しました。
自分がいる場所に前後に動けるスペースがあれば、このようなことも可能になります。
ちなみに、野鳥は撮影しないけど超望遠レンズで「望遠接写」をやりたいという場合は、100-400mm
くらいのズームレンズが扱いやすいかもしれませんね。
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