山岳写真の流儀…太陽に向かってシャッターを切る

☆山岳写真
管理人
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過去記事救済プロジェクトの一環です。(^^)

ネイチャーフォトを扱うブログがデータベースのトラブルでアクセスできなくなり、救いたい記事だけでもなんとかしようと奮闘中です。

この記事は、2015年12月3日にアップした記事を救済し、同時に、今後の追記も考慮して大きく加筆・修正を行うことで再構築しました。

私はこれまでサイトやブログ、あるいはSNS上において幾度となく、「私の”山岳写真”の流儀」である撮影スタイルについて触れてきました。

その撮影スタイルとは、

太陽に向かってシャッターを切る!

です。

1982年に初めて石鎚山で秋の紅葉の風景を撮影して以来、この姿勢を貫いてきました。

例えば、ミラーレス一眼カメラをテスト導入した2015年頃には、レンズの逆光耐性のテストも兼ねてこのような写真を撮りました。

今回は、この逆光写真への長年のこだわりについて書いてみようと思います。

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山岳写真は逆光撮影が基本

フィルム時代は経費節約しなければならないので、”無駄撃ち”を控えていました。

つまり、明らかに「作品」にならないような条件の時はシャッターを切らないようにしていたのです。

デジタル時代とは異なるそういう時代において、私が撮った山岳写真作品のおそらく90パーセント以上が逆光もしくは半逆光での撮影だったと思います。

インターネットの時代になってからは、サイトやブログにアップする写真が必要になり、「作品」以外の写真も普通に撮るようになりましたから、この率は下がりましたが。

私のホームグラウンドは石鎚山系です。

その中でも特に、

石鎚山弥山頂上からの天狗岳の御来光風景

石鎚山の”展望台”的存在の瓶ヶ森(1897m)から見た夕刻の石鎚山の風景

がお気に入りの被写体でしたし今もそうです。

どちらもほとんど真逆光になる条件です。

ドラマチックな写真が撮れるのがこのような場所であり、そこからの被写体が逆光になる条件だったので、必然的に逆光写真が圧倒的に多くなりました。

ブロッケン現象のように、真順光で起こる”ドラマ”も中にはありますが、多くの”ドラマ”は逆光・反逆光の中で起こります。

したがって、必然的に『太陽に向かってシャッターを切る』ことを流儀として実践してきたのです。

これからもその流儀は守っていきたいと思っています。

また、数年前に一度テスト的に取り組み始め、その後、休止状態になっていて密かに再開を計画している”山岳星景写真”においても、「月」に向かってシャッターを切りたいと思っています。

フィルム時代の逆光写真

どのような逆光の山岳写真を撮っていたのか何点かご覧ください。

◎天狗岳黎明:35mm版:50mmの単焦点レンズ使用

太陽をフレームアウトしていますが、日の出直後の強烈な朝日が射していました。

対外的にも評価を受けたこの作品がきっかけとなって、「山岳写真」を強く意識し志すようになりました。そういう記念すべき作品です。

◎天狗岳紅環:35mm版:35mmの単焦点レンズ使用

◎天狗岳御来光:35mm版:35mmの単焦点レンズ使用

◎天狗岳霧氷の朝:中判カメラ(6×6版):50mmの単焦点レンズ使用

◎天狗岳御来光:中判カメラ(6×6版):80mmの単焦点レンズ使用

デジタル時代の逆光写真

この作品は、私の「デジタル写真元年(2005年)」に撮影したものです。

管理人
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ちなみに、これを撮影したレンズは「smc PENTAX-DA 16-45mmF4ED AL」なのですが、後から考えるとズームレンズでありながら逆光に強いレンズでした。フルサイズ機が欲しくなり、ニコンに移行した際に手放しましたが、ニコンレンズの逆光耐性の低さに、このレンズが懐かしくなったものです。

ここからは、ニコンのデジタル一眼レフカメラに加えて、2015年にソニーのミラーレス一眼をテスト導入した以降に撮影したものです。

逆光写真を、ゴーストをあまり気にしないで撮れるカメラとレンズを手に入れて本格的に使い始めたのが2015年の春からです。

最後の2点は、「月」に向かってシャッターを切った作品です。

逆光写真はカメラとレンズを選ぶ

ゴーストやフレアを心配せずに太陽に向かってシャッターを切るためには、逆光耐性に優れた機材が必要です。

この写真の右隅をご覧ください。(分かりやすくするために部分的に明るくしています。)

朝日の上にもゴーストが発生していますが、その比ではない大きさのゴーストが出ています。

作品を破綻させるゴーストと言うべきでしょう。

このようなレンズでは、逆光写真は安心して撮れません。

そのためには機材を選ぶ必要があります。

幸い、今はネットの情報に注視していれば必要な情報は手に入ります。

自分が満足できる「ゴーストをほとんど気にしないで撮れるカメラとレンズ」を見つけることが、逆光写真の第1歩と言えるでしょうね。

あとがき

2022年4月に、あらたにミラーレス一眼カメラと極めて逆光に強いレンズを2本手に入れたので、諸々の事情から休止していた山行を再開すべく準備中です。

新しい機材で撮影した逆光写真を追加したいと思っています。

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