10日の日曜日にオオルリの初鳴きを観察し、白いカタクリの開花も気になっていましたので、今日も山のフィールドに出かけました。
現場に着いて、まずは白いカタクリを確認すると一度開花したあとが確認できました。
白いカタクリは今季は一株しか確認できていないので、咲いたばかりのフレッシュ感はありませんがデータとしては貴重ということもあり撮影することにしました。
オオルリの鳴き声は聞こえません。毎年やってくるところなので、日曜日の個体は留まっている確率は高いはずです。期待して探鳥開始です。
花鳥風月…花(木の花と山野草と若葉)
白いカタクリ
野生の白いカタクリが咲く確率は数万本に1本とも言われているそうです。
昔、フィルムカメラ全盛の頃ですが、とある山で数個見たことがあります。
稀少な花であるので、本当はフレッシュな時に撮影したかったのですが…。
日曜日の午後、私が諦めて帰った2~3時間後に咲いたそうです。
カタクリは芽吹き前の落葉広葉樹林に生え、他の植物が地表に出てきて茂る前に地上からその姿を消します。このような植物をスプリング・エフェメラル(早春植物とか春の妖精など)と呼びます。
ヒメオドリコソウ
吉野桜
花弁に着いた朝露が美しいです。(拡大表示で確認できると思います)
クロモジ
高級和菓子に添えられている爪楊枝としてよく知られていますね。
毎年、クロモジを撮影するのを楽しみにしています。お気に入りの花です。
ミツバツツジ
日曜日にはまだ蕾だったミツバツツジが満開に近い状態になっていました。
芽吹き
花ではありませんが…
花鳥風月…鳥
カケス
ミソサザイ
体長10-11cmで、日本では2番めに小さい鳥さんです。しかし、体からは想像できないほどとても大きな声で囀ります。
地味な小鳥ですが、陽が当たると地味な中にもいろいろな色があることが分かり、その美しさに感嘆することでしょう。
ただ、暗い場所が好きなのでその機会は多くはないのが残念なところです。
今月のカレンダー壁紙の中に掲載しているミソサザイは、色や模様がよく分かると思います。下記の記事の中にあります。
オオルリ…春から夏の青い鳥
ウグイスとコマドリとともに「日本三鳴鳥」と称されます。
顔が黒いので表情が分かるように撮影するのがとても難しいのでいつも苦労します。
ピンク色の前ボケは、アケボノツツジです。ここに一輪だけ咲いていたのを利用しました。
オオルリはこのように↓、よく尾羽を持ち上げます。ヒタキ科に多いという印象がありますが、上のミソサザイも極端に持ち上げますね。
あとがき
野鳥は、上記以外に、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、ヒガラ、リュウキュウサンショウクイ、珍しいところではキバシリを観察しました。
9時頃だったと思いますが、視野が急におかしくなり目の異常かなと最初は思ったりもしたのですが、天気が良いにも関わらず霧雨のようなものが見えるのです。
空を見上げるとほぼ真上で煙のようなものが見えます。
ヒノキの花粉でした!!!
あっという間にカメラが花粉にまみれました。
「花粉が降る」のを体験したのは人生初です。驚きました。
花粉を直接かぶらないところに1時間ほど避難していました。
上昇気流に乗って山肌を上に流れていくまで、辺りは濃霧のようになっていました。
遠くからは煙のように見えるスギやヒノキの花粉の飛散を見たことはありますが、自分自身がその真下にいてもろに花粉をかぶったというような経験は今までにありません。
目が痒くなったのには閉口しました。
この時期、山間部で撮影する時は要注意ということを実感しました。
皆様もお気をつけください。
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