アオゲラのバードウォッチング情報

★『鳥』|Birds
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まえがき

ここに記載している内容は、客観的情報と主観的情報を私自身の言葉で記したものです。

つまり、野鳥関連の複数の図鑑や専門書で勉強した内容とネットの情報およびバーダーさんとの情報交換で得た知識に、フィールドでの自分自身の実際の観察経験を織り交ぜてまとめたものです。

まだまだ勉強中のバーダーなので、内容に必ずしも責任が持てる訳でもありません。この点をあらかじめご了承下さい。

基本情報

●全長29cm ◎季節性:留鳥 ☆雌雄ほぼ同色

名前について

緑色のキツツキなのにアオゲラとは?

アオゲラの和名は緑啄木鳥ですが、実は生物の名称では緑色は“アオ”と、青色は“ルリ”と呼ぶことが多いのです。

英名は、Japanese Green Woodpecker です。和名と同じですね。

◎分布と生息場所について

日本固有種のキツツキ。青森から屋久島まで広く棲んでいますが、世界で分布しているのは日本だけです。

近縁のヤマゲラは北海道のみに分布しているので、両者の分布域は重なりません。

したがって、識別に困ることは事実上ありません。

つまり、北海道で観察したらそれはヤマゲラ、本州以南で出会ったらアオゲラということになります。(ただし、青森辺りでは観察情報があるかもしれません。)

というわけで、アオゲラは北海道や海外のバードウォッチャーの憧れの対象となっているそうです。

ちなみに、このように津軽海峡を境にして生物の分布に大きな違いがみられることから、この境界線を「ブラキストン線」といいます。

平地から山地の比較的よく繁った林に生息していますが、都市部では都市公園の林などにも生息するようになったそうです。

ちなみに、私は愛媛県在住なのですが、日々の探鳥フィールドにしている市内の大きな林がある公園ではまだ目撃したことがありません。

山の方に行かないとお目にかかれないようです。

◎外見や生態の特徴について

キツツキとしては大形に分類されます。

「雌雄ほぼ同色」ということは違いがあるわけですが、それは、「オスは頭上から後頭部にかけて赤く(左写真を参照)、一方、メスは頭上は赤くなく後頭部のみ赤い」点です。

上面は概ね黄緑色から褐色がかった緑色で、下面は灰白色で腹部以下にある黒い横斑も目立つ特徴と言えるでしょう。


典型的な鳴き声は、「キョッキョッ」や太い口笛のような「ピョーピョー」ということですが、山のフィールドでたまに鳴き声だけは聞きます。

一説には、コジュケイの鳴き声にも似ているそうです。


雑食性で昆虫類を好み、秋から冬は木の実も食べます。

◎面白ポイント

アリが好物らしく、キツツキなのに樹を突かないで倒木や地上でアリやその幼虫を食べる姿がよく見られるそうです。

ヒナに餌を運んでいるときにそれらしきものが見えないので不思議に思っていたら、実はアリを口に含んでいたので観察者からは見えなかっただけだったという話があります。

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