まえがき
ここに記載している内容は、客観的情報と主観的情報を私自身の言葉で記したものです。
つまり、野鳥関連の複数の図鑑や専門書で勉強した内容とネットの情報およびバーダーさんとの情報交換で得た知識に、フィールドでの自分自身の実際の観察経験を織り交ぜてまとめたものです。
まだまだ勉強中のバーダーなので、内容に必ずしも責任が持てる訳でもありません。この点をあらかじめご了承下さい。
基本情報
●全長13cm ◎季節性:留鳥 ☆雌雄同色
魅力について
黒いベレー帽をかぶり蝶ネクタイをしたように見える姿がとてもこじゃれていて愛らしいです。
名前について
12~13cmの小さな体から「小雀」と名付けられたのでしょうね。
英名は、Willow Tit です。「ヤナギ+カラ」ですが、なぜ柳なのでしょうか?
分布と生育場所について
九州以北の山地から亜高山帯の林に生息する留鳥です。
シジュウカラ仲閒のヒガラとは異なり、コガラは冬季もほとんど(年によっては平地に移動することもある)は雪降る山地に留まります。(北海道では緯度のせいで低地で見られるようです。)
したがって、市街地の公園の林などでは出会うことができません。
外見の特徴について
雌雄同色です。頭部はつやのない黒いベレー帽をかぶったようで、頬は全体的には白いです。
喉は、面積的にはヒガラほどではありませんが黒いです。頭部のベレー帽に対して、この部分を蝶ネクタイにたとえることがあります。(初めて見たときは、蝶ネクタイというよりも顎髭に見えました。)
顔から体下面は白く、体上面は褐色がかった灰色で下にいくほど濃く、白のストライプが目立ちます。
翼の部分をグレーのブレザーに見立てることもあるそうです。
ベレー帽、蝶ネクタイ、ブレザー、地味な小鳥の割にはおしゃれな形容がされています。
翼帯がないのも特徴で、後ろ姿しか観察できなかった時は識別ポイントになるでしょう。
生態の特徴について
雑食性で、昆虫類、木の実、種子などを主な食べ物としています。
また、秋のうちから食料とする種子を樹皮の隙間などに押し入れて貯蔵することが分かっています。
この習性のおかげて、まるで冬山の番人然として雪山でも越冬することができるのでしょう。
冬季は自分の縄張り内に入ってきたシジュウカラやゴジュウカラ、エナガなどと縄張りの範囲内だけで混群を形成することがあるそうですが、その際、混群の先導をするとのことです。
この情報が本当だとしたら、平地の混群ではエナガが先導をする場面を何度も見たことがあるのですが、冬季の山では先導はコガラが行うのはなぜなのでしょうね。い
ろいろ調べても分かりませんでした。
少なくとも、先導する様子だけでもできれば観察したいものです。
◎鳴き声(囀りと地鳴き)について
ツピ―、ツピ―と高くて澄んだ声で鳴きます。地鳴きは、ツイ、チィーチィーなど。
近くに来ると結構にぎやかなイメージがあります。
◎面白ポイント
山のフィールドでは、コガラは同じシジュウカラの仲間のヒガラと同じようなところにいるのを見かけます。
しかし、傾向として、ヒガラは枝先の方で行動することが多いのに対して、コガラは枝の部分でも幹に近い方にいる場合が多いようです。
コゲラなどと同様に、枯れ木に穴掘って巣を作るのですが、キツツキ類以外ではコガラだけの習性だそうです。
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