キバシリのバードウォッチング情報

★『鳥』|Birds
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まえがき

ここに記載している内容は、客観的情報と主観的情報を私自身の言葉で記したものです。

つまり、野鳥関連の複数の図鑑や専門書で勉強した内容とネットの情報およびバーダーさんとの情報交換で得た知識に、フィールドでの自分自身の実際の観察経験を織り交ぜてまとめたものです。

まだまだ勉強中のバーダーなので、内容に必ずしも責任が持てる訳でもありません。この点をあらかじめご了承下さい。

基本情報

●全長14cm ◎季節性:留鳥 ☆雌雄同色

名前について

キバシリは木の幹を縦に垂直に上ったり、螺旋状に上ることができますが、この行動を見て、「木を走っているみたい」だと感じての命名のようです。

したがって、漢字表記では、「木走」となります。


英名は、Eurasian Treecreeper です。creep は「這う」という意味なので、「ユーラシアの木を這う鳥」ということになります。

和名も英名も由来が同じなのが興味深いです。

分布と生育場所について

山地から亜高山帯の主に針葉樹林に生息しています。平地で見られるのは北海道だけとのことです。

個体数が少なく、九州・四国・本州に局地的にいるようです。

繁殖期は標高の高い森林にいて、越冬期は低山にも生息することがあります。(愛媛県内では、標高100m前後の低山での観察例もあります。)

愛媛県内でも個体数は極めて少ないと考えられています。(生息数や個体の増減に関しては、本種は体が小さく目立った囀りも聞かれないし地味な色のために人の目につきにくく、情報不足でハッキリとは分かっていないのが実情のようです。)

外見の特徴について

最大の特徴は”保護色”という点にあります。

樹皮、特にハルニレの木肌に似ていて、幹に張り付いた状態では識別が困難なほどです。

体上面は、黄色味のある褐色で、淡い色の縦斑があって、樹皮のまだら模様のように見えます。

嘴が採食に都合が良いように細長く、下に湾曲しています。

生態の特徴について

木の幹に張り付いて、這うように垂直に上ったり螺旋状に上ったりしながら、樹皮の間などにいる昆虫類を採食します。

名前の由来となっているこの生態が本種の最大の特徴でしょう。


冬季は、カラ類などと混群を形成することもあるようです。

鳴き声(囀りと地鳴き)について

囀りは、ミソサザイの囀りを早口にしたように聞こえるそうです。(めったに出合えないので、まだ聞いたことがありません。)


地鳴きは、細い澄んだ声で鳴き、「ツリリリリ」と聞こえるとのことです。

面白ポイント

「木走り」は一見の価値があります。

また、木に張り付いた姿を撮影できたら、写真を共有して「保護色」度合いで盛り上がることができます。(^^)

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